コツコツの大切さ
どんな分野においても、コツコツと取り組むことは大切な事ではないかと思う。もちろん、根底には本気で望んでいること(欲をいえば、望むことで周りにも元気を与えるような物事)が理想である。
- ピアノを上達して、あの好きな曲を弾きたい
- 素晴らしい料理スキルを身につけて、おいしい感動的なミラクル料理が作りたい
- 運動して、健康な体を維持していきたい
色々とあると思います。例えばピアノで、素晴らしくて難しい曲をいきなり挑戦する時、とてもしんどいことだと思います(難なく、成し遂げてしまう凄い人ももちろんいるかもしれません)。
どうすればいいのでしょうか?
この時、考えます。(~ここから先は私の考えになります~)
ご飯が炊けた時、しゃもじで混ぜます。しゃもじでご飯の白き表面世界に、しゃもじが貫くとき、皆さんはどこまでしゃもじを貫いていきますか?
しゃもじが炊飯器の底へとつくまで、入れていく。これを選択した時、貫いたぶんだけ、混ぜるときの労働力(手にかかる負担)が大きいと思います。
反対に、しゃもじをわずかに、数センチほどご飯に入れて混ぜるとどうなるか。
こ……これは!!!
混ぜるのがとても、楽になるのではないでしょうか。この作業を数回繰り返せば、ご飯もだんだん混ぜやすい状態になってきて、実に良いことではないかと私は思います。この時、ゆっくりと混ぜることができることも、ポイント高いと思っています。
ご飯をよりよく混ぜ終えることと、ピアノをよりよく弾けるようになることは、理論において同じものが潜んでいるのではないかと思うのです。
__以下、この理論をゴハマーゼル=ピアノ理論と名付けます。
ピアノで何か新しい曲を弾けるようになりたいとき、
- 好きな曲を、とても簡単にした耳コピ(和音などは置いといて単音のみ)で弾く
- 弾いていると落ち着けるような曲を選ぶ
などは非常に重要なことだと考えています(正しいとは限りません)。これに加えて、もう一つ、一曲弾き終えるようになるにはどうしたらいいのか。
コツコツとは言いますが、具体的に何があるのか?
私の考えはこうです。
~全部を一気にやろうとするのではなく、部分ごとにやっていくこと~
どの曲においてもピアノを弾く上で楽譜を使います。楽譜は、曲によって数は長さが異なります。一枚のものから、数枚、十数枚の長い曲まで。
しかし、どの楽譜においても小節があります。どんなに長い曲でも、一つ一つの小さな小節からできています。
そうです。楽譜という偉大な存在も、形になるまでには、小節というコツコツ一歩ずつの、小さなメロディーやベースから成り立っているのです。だったらその小さな、だけど偉大な存在である1小節と向き合うことこそが、重要なのではないかと思います。
1小節と真剣に向き合って、誰よりも完璧にこの1小節は、「プロのどんなにうまい人よりも、プロ以上の素晴らしい弾き方ができる」という、小節はありますか?
ちなみに私にはありません。
全部を一気にやろうとすると、「うっ」てなるかもしれません。だったら、今日一日、小さな小節、たった1小節。その1小節と向き合い、弾いてみるというのも、アリなのかもしれません。
ゴハマーゼル=ピアノ理論に限らず、この世界にはコツコツという技法を用いて、道を切り開く分野は数えきれないほどあると思います。この、コツコツをどう生かすかが、人生をよりよく光りあるものにしていくかの第一歩につながるのではないかと思います。